2014年9月 [文芸時評]
毎日新聞2014年9月24日夕刊に、9月の文芸時評が掲載されました。
《永井荷風が一九〇九年に刊行し、たちまち発禁処分となった作品集『ふらんす物語』におさめられた中篇(ちゅうへん)「放蕩(ほうとう)」は、近代都市パリを舞台に日本人外交官を描いた、おそらく日本語で初めて成功した本格的な近代小説だった。それから百年以上が過ぎて、絲山秋子が刊行した長篇『離陸』(文藝春秋)は、現代のパリにあるユネスコで働くことになる日本人官僚を描いた、圧倒的な読みごたえのある現代小説だ。日本語による本格的な小説の表現も、ついにここまで来たのかと感じさせられる。……[全文は毎日新聞で]》
取り上げたのは、
・絲山秋子『離陸』(文藝春秋)
・よしもとばなな「鳥たち」(「すばる」10月号)
・田中慎弥「宰相A」(「新潮」10月号)
・広小路尚祈「男子の戦争」(「すばる」同上)
・芝夏子「高さについて」(「文學界」10月号)
・岡本学「Identity Provider」(「群像」10月号)
の6作です。
《永井荷風が一九〇九年に刊行し、たちまち発禁処分となった作品集『ふらんす物語』におさめられた中篇(ちゅうへん)「放蕩(ほうとう)」は、近代都市パリを舞台に日本人外交官を描いた、おそらく日本語で初めて成功した本格的な近代小説だった。それから百年以上が過ぎて、絲山秋子が刊行した長篇『離陸』(文藝春秋)は、現代のパリにあるユネスコで働くことになる日本人官僚を描いた、圧倒的な読みごたえのある現代小説だ。日本語による本格的な小説の表現も、ついにここまで来たのかと感じさせられる。……[全文は毎日新聞で]》
取り上げたのは、
・絲山秋子『離陸』(文藝春秋)
・よしもとばなな「鳥たち」(「すばる」10月号)
・田中慎弥「宰相A」(「新潮」10月号)
・広小路尚祈「男子の戦争」(「すばる」同上)
・芝夏子「高さについて」(「文學界」10月号)
・岡本学「Identity Provider」(「群像」10月号)
の6作です。
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