2015年2月 [文芸時評]
毎日新聞2015年2月25日夕刊に、2月の文芸時評が掲載されました。
《河野多惠子が亡くなった。丹羽文雄が主催する同人誌からデビューし、三島由紀夫と同世代で、第三の新人や内向の世代が活躍する「女流」という言葉が生きていた時代に、確固とした文学の世界を築いた。間違いなく一九八〇年代以降の日本の、女性作家が活躍する時代を準備したが、大庭みな子や富岡多恵子の作品ほどフェミニズムの視点で語りやすくなく、谷崎潤一郎経由のサディズムやマゾヒズムといった紋切り型で作品が語られることが多い。……[全文は毎日新聞で]》
取り上げたのは、
・二瓶哲也「ありふれた犬」(「すばる」3月号)
・羽田圭介「スクラップ・アンド・ビルド」(「文學界」3月号)
・日和聡子「校舎の静脈」(「新潮」3月号)
・村田喜代子『八幡炎炎記』(平凡社)
の4作です。
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