2015年12月 [文芸時評]
毎日新聞2015年12月21日の夕刊に、12月の文芸時評が掲載されました。
《十一月にフランスのパリで同時多発テロ事件が起き、世界秩序の混沌(こんとん)が現実のものとなってきた。現在の世界は大きな曲がり角に立っているが、そのような意味で今年最大の文学的事件は、ミシェル・ウエルベックの長篇(ちょうへん)小説『服従』(大塚桃訳・河出書房新社)の刊行だ。フランスでの発売日が、一月に起きた新聞社「シャルリー・エブド」襲撃事件当日で、近未来のフランスでイスラーム政権が誕生するという内容だったことも、結果として象徴的だった。……[全文は毎日新聞で]》
取り上げたのは、
・ミシェル・ウエルベック『服従』(河出書房新社)
・金石範「終っていなかった生」(「すばる」1月号)
・リービ英雄「ゴーイング・ネイティブ」(同前)
・牧田真有子「絵姿女房への挨拶」(「群像」1月号)
・綿矢りさ「履歴のない妹」(「文學界」1月号)
の5作です。
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