2014年2月 [文芸時評]
毎日新聞2014年2月25日夕刊に、2月の文芸時評が掲載されました。
《ソチ冬季オリンピックが閉会した。吉田修一の長篇(へん)『怒り』上・下(中央公論新社)を読みながら、前回バンクーバーの女子フィギュアスケートでの浅田真央のフリー「鐘」を思い出した。なぜならそれは、競技でありながら不条理な世界にひとりで立ち向かうという意味をあたえられ、高い芸術性を感じさせる稀有(けう)な演技となっていたからである。そんな個人の力では変えられそうにない、世界の不条理さに対してどうしたらよいのかということを問いかけてくるのが、いわばその吉田の最新作である。……[全文は毎日新聞で]》
取り上げたのは、
・吉田修一『怒り』上・下(中央公論新社)
・羽田圭介「メタモルフォシス」(「新潮」3月号)
・小池昌代「たまもの」(「群像」3月号)
・長嶋有「四十歳」(「文學界」3月号)
・荻野アンナ「海藻録」(同上)
の5作です。
《ソチ冬季オリンピックが閉会した。吉田修一の長篇(へん)『怒り』上・下(中央公論新社)を読みながら、前回バンクーバーの女子フィギュアスケートでの浅田真央のフリー「鐘」を思い出した。なぜならそれは、競技でありながら不条理な世界にひとりで立ち向かうという意味をあたえられ、高い芸術性を感じさせる稀有(けう)な演技となっていたからである。そんな個人の力では変えられそうにない、世界の不条理さに対してどうしたらよいのかということを問いかけてくるのが、いわばその吉田の最新作である。……[全文は毎日新聞で]》
取り上げたのは、
・吉田修一『怒り』上・下(中央公論新社)
・羽田圭介「メタモルフォシス」(「新潮」3月号)
・小池昌代「たまもの」(「群像」3月号)
・長嶋有「四十歳」(「文學界」3月号)
・荻野アンナ「海藻録」(同上)
の5作です。
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