室井光広さんがTVに出演します [イベント案内]
室井光広「世界文学」ゼミナール受講者(予定)のみなさま
5月9日(土)10時半より第1回のゼミナールを行いましたが、そこでも告知があったように室井光広さんが本日6月19日(金)22時から放映される、BS−TBS「歴史列伝」にゲストで登場されます。柳田国男を取り上げた回で、第2回目のゼミナールでも映像を使うかもしれませんが、ぜひご覧ください。
>BSーTBS「THE 歴史列伝」
ちなみに第2回目のゼミナールは、7月11日(土)10時半より法政大学市ヶ谷キャンパスボアソナードタワー706教室の予定です。毎回完結ですので、第1回に参加されていてもされていなくても、興味のある方はぜひ気軽にご参加ください。
2015年5月 [文芸時評]
毎日新聞2015年5月27日夕刊に、5月の文芸時評が掲載されました。
《一昨年に亡くなった秋山駿の、二〇〇〇年代以降に書かれた単行本未収録のエッセイを収めた『沈黙を聴く』(幻戯書房)を読んでいると、最近の小説からは「生活」が失われてしまったという嘆きにしばしば出合う。たしかにリアリズムを軽視する現代文学からは、現実を再現することなど容易(たやす)いという侮りと、生活より文学の方が上だという奢(おご)りが透けてみえる。しかしかつて私小説がその役割を果たしたように、現実を再現するためにはなんらかの哲学が必要だし、生活から切り離された文学はやせ細るばかりである。……[全文は毎日新聞で]》
取り上げたのは、
・西部邁『生と死 その非凡なる平凡』(新潮社)
・高橋弘希「朝顔の日」(「新潮」6月号)
・島本理生「夏の裁断」(「文學界」6月号)
・太田靖久「はじける」(「すばる」6月号)
・加藤秀行「サバイブ」(「文學界」6月号)
の5作です。
2015年4月 [文芸時評]
毎日新聞2015年4月22日夕刊に、4月の文芸時評が掲載されました。
《なんと言っても今月の力作は、星野智幸の長篇(ちょうへん)「呪文」(『文藝』夏季号)だ。現実によく似た、少しだけ現実と違う世界を描くことを好む作家だが、その違いが現実に対する批判を誘導するものではなく、もう一つの現実であるかのように感じられるところが素晴らしかった。視点となる人物を次々と切り替えていく書き方だが、中心となって描かれるのは冒頭に登場する、テイクアウトの食品店を営む三十代の男性「霧生」である。……[全文は毎日新聞で]》
取り上げたのは、
・星野智幸「呪文」(「文藝」夏季号)
・前田隆壱「朝霧のテラ」(「文學界」5月号)
・滝口悠生「ジミ・ヘンドリクス・エクスペリエンス」(「新潮」5月号)
・藤谷治「ウルチロイックのプーシキン」(同前)
・玄月「三井愛子の悩み事」(「すばる」5月号)
の5作です。
《なんと言っても今月の力作は、星野智幸の長篇(ちょうへん)「呪文」(『文藝』夏季号)だ。現実によく似た、少しだけ現実と違う世界を描くことを好む作家だが、その違いが現実に対する批判を誘導するものではなく、もう一つの現実であるかのように感じられるところが素晴らしかった。視点となる人物を次々と切り替えていく書き方だが、中心となって描かれるのは冒頭に登場する、テイクアウトの食品店を営む三十代の男性「霧生」である。……[全文は毎日新聞で]》
取り上げたのは、
・星野智幸「呪文」(「文藝」夏季号)
・前田隆壱「朝霧のテラ」(「文學界」5月号)
・滝口悠生「ジミ・ヘンドリクス・エクスペリエンス」(「新潮」5月号)
・藤谷治「ウルチロイックのプーシキン」(同前)
・玄月「三井愛子の悩み事」(「すばる」5月号)
の5作です。